グリスアップ時のグリス粘度についての覚書 [自転車]
いつもグリスアップにはデュラエースグリスを使用している。
SHIMANO(シマノ) デュラエースグリス(50g) Y04110000
- 出版社/メーカー: SHIMANO(シマノ)
- メディア: スポーツ用品
ベアリングの玉当り調整をしていると、グリスの粘度が結構な抵抗となっていることに気がつく。
もうすこし粘度が柔らかいグリスのほうが良いのか?
極圧や回転数なんて自動車に比べたら大した事無いだろう。
といつも自問自答してしまう。
たまたまハブの分解清掃、グリスアップについて調べているときに
グリス粘度についてちょっと目から鱗な記事があった。
気になったところを抜粋する。
“まずグリスはたっぷり盛るようにして下さい。潤滑だけでなく、摩耗で発生する微細な金属粉の洗浄、防水(防湿)、放熱なども兼ねていますので、本当にたっぷりです。
次に使用するグリスですが、シマノのデュラエースグリスなどの粘度の高いグリスだと、手で回した時に回転が重くなるので粘度の比較的低いグリスがいいのではと考えがちで、そのようなメンテ本もみかけますが間違いです。
実走行では手で回すのとは比較にならない高回転が連続します。その結果高熱が発生してすぐに粘度が低くなります。よってグリスアップの際に粘度の高低を気にする意味はありません。逆に耐久性を重視して選択すべきと考えます。
デュラエースグリスは価格的にもベストの部類に入ると思います。
前後しますが、たっぷりグリスを入れるとやはり手で回すと回転が重くなるのですが、同じ理由で気にすることなくたっぷり盛るべきです。
なぜ定期的なグリスアップが必要かですが、同じグリスを使い続けると走行の度に繰り返される加熱と剪断によって、油の分子が切れていきます。このため必ず粘度が低下していき、本来の性能が落ちます。
また、金属摩耗の微細鉄粉がグリス中に蓄積してきますので、潤滑より金属粉により研磨される要素も出てきてしまいます。
従って、定期的に古いグリスを除去して新しくグリスアップする必要があります。”
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